2025/08/18
IP電話サービス
IP電話とは?仕組み・料金・固定電話との違いを徹底解説
「自宅やお店の電話料金を安くしたい」「最近よく聞くIP電話って、結局何がお得なの?」
そんな疑問をお持ちではないでしょうか。特に2024年に入り、日本の電話サービスは歴史的な転換点を迎えました。これまで当たり前だった「アナログ電話」の仕組みが終わり、すべての固定電話がIP技術をベースにしたネットワークへ移行したのです。この変化は、私たちが電話サービスを選ぶ際の基準を根本から変える、非常に重要な出来事です。
本記事では、電話回線のコンサルティングを専門とする株式会社ドリームソリューションが、2024年からの「固定電話の新常識」を徹底的に解き明かします。IP電話の基本的な仕組みから、従来の固定電話との違い、メリットと知っておくべき注意点、そしてNTT、ソフトバンク、KDDI (au) といった主要な通信事業者が提供する最新のサービスまで、プロの視点から比較・解説します。
IP電話の基本
IP電話を理解するためには、まずその根幹をなす技術と仕組みを知ることが重要です。ここでは、IP電話がどのようなもので、どうやって音声通話を実現しているのかを分かりやすく解説します。
IP電話とは何か
IP電話とは、その名の通り「Internet Protocol(インターネットプロトコル)」という通信技術を利用して通話を行う電話サービスのことです。従来の一般的な固定電話(アナログ電話)が、音声通話のためだけに敷設された専用の電話回線網(PSTN:公衆交換電話網)を使っていたのに対し、IP電話は私たちが普段パソコンやスマートフォンで利用しているインターネット回線を使って音声のやり取りを実現します。
この根本的な仕組みの違いが、料金体系や利用できる機能、サービスの柔軟性に大きな差を生み出しています。インターネットという汎用的なインフラを活用することで、IP電話は従来の電話サービスにはない多くのメリットを提供できるのです。
通話の仕組み:音声をデジタル化するVoIP技術
IP電話がインターネット回線で音声通話を実現できるのは、「VoIP(Voice over Internet Protocol)」という技術のおかげです。この技術が、IP電話の心臓部と言えるでしょう。
VoIPの仕組みは、以下のステップで成り立っています。
- 音声のデジタル化: 電話機に向かって話した声(アナログ信号)を、VoIPに対応した機器が受け取ります。この機器は、アナログな音声データを「0」と「1」の集まりであるデジタルデータに変換します。
- パケット化: デジタル化された音声データは、「パケット」と呼ばれる小さな単位に分割されます。各パケットには、宛先情報や順序情報などが付加されます。
- インターネット経由での送信: これらのパケットは、インターネット回線を通じて相手方の電話まで送信されます。
- 音声の復元: 相手方に届いたパケットは、元の順番通りに組み立てられ、再びアナログの音声信号に復元されます。これにより、相手の電話機から自分の声が聞こえるのです。
この一連の処理は瞬時に行われるため、私たちはリアルタイムでの会話が可能です。そして、この音声とデジタルデータの中継、つまり従来の電話網とインターネット網を繋いで音声の変換を行う重要な役割を担うのが「VoIPゲートウェイ」と呼ばれる装置です。IP電話サービスを利用する際、自宅やオフィスに設置される専用アダプターやルーターが、このVoIPゲートウェイの機能を持っています。
【重要】2024年から変わった固定電話の新常識:IP網への移行
2024年1月、日本の通信史において極めて重要な変化が起こりました。NTT東日本・西日本が、長年使われてきた従来の固定電話網(PSTN)から、IP技術をベースとした新しいネットワーク(IP網)への切り替えを本格的に開始したのです。この「PSTNマイグレーション」と呼ばれる移行は、2025年1月までに完了する予定で、これにより日本のすべての固定電話の基盤がIP化されることになります。
この事実は、IP電話を理解する上で絶対に欠かせない、最新の「常識」です。
従来の固定電話も「IP電話」の一種に
この移行の最も重要なポイントは、あなたが現在契約しているNTTの加入電話やINSネット(ISDN)といった、いわゆる「普通の固定電話」も、その裏側の通信網がIP網に切り替わったという点です。つまり、利用者が特別な手続きや工事をしなくても、お使いの固定電話はすでにIP網を経由して通話を行う「IP電話」の一種(メタルIP電話とも呼ばれます)になっているのです。
もちろん、これまで使っていた電話番号や電話機は、そのまま継続して利用できます。利用者側での手続きや工事は一切不要で、通話が途切れることなく自動的に新ネットワークへ移行されました。
最大の変化:国内通話料の「全国一律」化
このIP網移行によって利用者が最も大きな恩恵を受けるのが、通話料金の変更です。IP網はインターネットと同様に通信相手との物理的な距離によってコストが変動しない特性を持っています。そのため、2024年1月以降、固定電話から国内の固定電話へかける際の通話料金が、距離や時間帯にかかわらず全国一律で「3分あたり9.35円(税抜8.5円)」というシンプルな料金体系になりました。
これは、かつて東京から大阪へかけるような長距離通話が高額だった時代が完全に終わりを告げたことを意味します。これまで、IP電話の大きなメリットの一つは「安い長距離通話料」でしたが、NTTの固定電話自体が全国一律料金になったことで、この優位性は薄れました。その結果、電話サービスを選ぶ際の比較ポイントが、「基本料金の安さ」や「特定の相手への無料通話」、「付加機能の充実度」といった、より多角的な視点へとシフトしたのです。
変わらないこと・終了したサービス
一方で、変わらない点もあります。月々の基本料金(回線使用料)は、IP網移行後も従来の契約と同額です。また、固定電話から携帯電話へかける際の通話料金も、これまで通りの料金体系が継続されます。
この移行に伴い、旧来のPSTNの仕組みに依存していた一部の割引サービスやオプションは提供を終了しました。例えば、深夜の長電話で人気を博した「テレホーダイ」や、距離ベースの料金体系を前提とした各種割引サービスなどが廃止されています。
この歴史的な変化を踏まえた上で、改めて各種電話サービスの違いを詳しく見ていくことが、最適な選択をするための鍵となります。
IP電話と従来の固定電話の徹底比較
2024年のIP網移行により、すべての固定電話がIP技術ベースになりましたが、サービスの種類によって料金、電話番号、信頼性などには依然として大きな違いが存在します。ここでは、現在の主要な電話サービスを多角的に比較し、その違いを明確にします。
まず、全体像を把握するために、各サービスの特徴をまとめた比較表をご覧ください。
表1: 固定電話・IP電話サービス タイプ別比較表 (2024年以降)
サービスタイプ | 回線 | 電話番号 | 国内固定電話への通話料 | 初期費用・工事 | 緊急通報 (110/119) | 停電時の利用 |
従来の固定電話(IP網移行後) | メタル回線+IP網 | 0AB-J番号 (市外局番) | 全国一律 9.35円/3分 | 電話加入権が必要な場合あり | 可能 | 電話機による (電源不要タイプは可能) |
ひかり電話 (0AB-J型) | 光ファイバー | 0AB-J番号 (市外局番) | 全国一律 8.8円/3分など | 工事が必要な場合あり | 可能 | 不可 (要対策) |
050番号IP電話 | インターネット回線各種 | 050番号 | 全国一律 8.8円/3分など | 不要な場合が多い | 不可 | 不可 (要対策) |
ワイヤレス固定電話 | 携帯電話網 (LTE/5G) | 0AB-J番号 (市外局番) | 全国一律 8.789円/3分など | 原則不要 | 可能 | 不可 (要対策) |
料金の違い
IP網移行により、固定電話間の通話料はどのサービスも比較的安価でフラットになりましたが、月額基本料金と初期費用には大きな差があります。
- 基本料金: NTTの従来の固定電話は、基本料金が比較的高めに設定されています。一方、ひかり電話や050番号IP電話、ワイヤレス固定電話は、月額500円台からと、基本料金を大幅に抑えることが可能です。
- 初期費用: 新たにNTTの固定電話を設置する場合、現在でも「電話加入権(施設設置負担金)」が必要になることがあります。これには数万円の費用がかかります。対照的に、IP電話サービスは電話加入権が不要なため、初期費用を大幅に削減できるという大きなメリットがあります。
電話番号の違い
利用できる電話番号の種類は、サービスの信頼性や用途を左右する重要な要素です。
- 0AB-J番号: 東京の「03」や大阪の「06」のように、市外局番から始まる10桁の電話番号です。この番号は特定の地域と紐づいており、社会的な信用度が高いとされています。従来の固定電話、ひかり電話、ワイヤレス固定電話で利用できます。
- 050番号: 「050」から始まる11桁の電話番号で、特定の地域に縛られず、インターネット環境があればどこでも利用できるのが特徴です。手軽に取得できる反面、ビジネス用途では相手に警戒される可能性も指摘されています。
- 電話番号不要型: LINEやSkypeなどのアプリ間通話も、広義のIP電話の一種です。これらは固有の電話番号を持たず、特定のアプリユーザー同士でのみ通話が可能です。
通話品質の違い
通話品質は、利用する回線の安定性に大きく依存します。
- 従来の固定電話・ひかり電話: NTTが管理する電話専用の回線(メタル回線や光ファイバー)を利用するため、通信が安定しており、総じて高い通話品質が保たれています。
- 050番号IP電話・その他: 利用するインターネット回線の品質に左右されます。回線が混雑したり、Wi-Fiの電波が不安定だったりすると、音声が途切れたり、遅延したりする可能性があります。ただし、近年は技術向上により、多くのサービスで高品質な通話が可能になっています。総務省はIP電話の品質をA・B・Cの3ランクに格付けしており、品質を重視する場合はAランクの事業者を選ぶのが一つの目安となります。
機能と信頼性の違い
緊急時の利用可否は、電話サービスを選ぶ上で最も重要な比較ポイントの一つです。
- 緊急通報: 0AB-J番号を利用するサービス(従来の固定電話、ひかり電話、ワイヤレス固定電話)は、発信者の位置情報を特定できるため、110番(警察)や119番(消防・救急)への緊急通報が可能です。一方、050番号のIP電話は、位置情報が特定できないため、原則として緊急通報には利用できません。これは生命や財産に関わる重大な違いです。
- 停電時の利用: IP電話は、ルーターや専用アダプターなどの関連機器がコンセントからの電源供給を必要とするため、停電時には一切利用できなくなります。対照的に、従来の固定電話機の中には、電話線自体から電力を供給される「黒電話」のようなタイプがあり、停電時でも通話できる場合があります。この点も、災害時などを想定すると大きな違いと言えるでしょう。
あなたのためのIP電話選び:種類と特徴
IP電話と一口に言っても、その種類は多岐にわたります。それぞれの特徴を理解し、ご自身の目的や環境に合ったサービスを選ぶことが重要です。ここでは、主要なIP電話のタイプを詳しく解説します。
市外局番が使える「0AB-J番号」タイプ(ひかり電話など)
これは、信頼性と品質を重視する方に最も適したタイプのIP電話です。NTT東西が提供する「ひかり電話」がその代表格で、光ファイバー回線を利用してサービスが提供されます。
- 特徴: 「03」や「06」といった市外局番から始まる、従来の固定電話と同じ形式の電話番号(0AB-J番号)が利用できます。これにより、ビジネス用途でも高い社会的信用を維持できます。また、既存の固定電話番号をそのまま引き継ぐ「番号ポータビリティ」にも対応している場合が多いです。
- メリット: 通話品質が非常に安定している、緊急通報が可能、FAXの利用も比較的安定、社会的な信用度が高い。
- デメリット: 利用にはフレッツ光などの光ファイバー回線の契約が別途必要になる。
- 代表的なサービス: NTT東日本・西日本「ひかり電話」、KDDI「auひかり 電話サービス」など。
手軽で安価な「050番号」タイプ
コストを最優先し、手軽に電話番号を取得したい個人や、副業用の番号が欲しいといったニーズに応えるのがこのタイプです。
- 特徴: 「050」で始まる11桁の電話番号が付与されます。特定の通信回線に縛られず、プロバイダが提供するサービスとして、あるいはスマートフォンアプリとして利用できる場合もあります。
- メリット: 月額基本料金が非常に安価、工事不要ですぐに利用開始できる、国内外どこでも同じ番号で利用できる、同一プロバイダ間の通話が無料になることが多い。
- デメリット: 緊急通報ができない、一部かけられない番号がある、通話品質がネット環境に左右されやすい、信頼性の面でビジネス利用には懸念がある場合がある。
- 代表的なサービス: 楽天コミュニケーションズ「IP電話サービス」など。
工事不要で置くだけ「ワイヤレス固定電話」タイプ
これは、近年の通信業界の動向を象徴する新しいタイプの固定電話サービスです。光回線などの物理的な配線を自宅に引き込むことなく、携帯電話の電波(LTEや5G)を利用して通話を実現します。
- 特徴: ソフトバンクの「おうちのでんわ」やKDDIの「ホームプラス電話」が代表例です。契約すると「でんわユニット」と呼ばれる専用端末が送られてきて、コンセントに挿すだけで固定電話が使えるようになります。
- メリット: 工事一切不要、設置場所の自由度が高い、従来の電話番号・電話機をそのまま使える、緊急通報も可能、携帯電話とのセット割が非常に強力。
- デメリット: 携帯電話の電波状況に品質が左右される、停電時には利用できない。
このワイヤレス固定電話は、大手携帯キャリアが自社のモバイルネットワークを活用して固定電話市場に参入するための戦略的な商品です。利用者にとっては導入ハードルが極めて低く、特に自社携帯サービスとのセット契約を前提とした価格設定は非常に魅力的です。
スマホで完結する「電話番号不要」タイプ
LINE、Skype、Facebookメッセンジャーなどのコミュニケーションアプリに搭載されている通話機能も、VoIP技術を利用した広義のIP電話です。
- 特徴: アプリのユーザー同士であれば、国内外を問わず無料で音声通話やビデオ通話ができます。
- メリット: 同一アプリユーザー間の通話が無料、ビデオ通話など多彩な機能。
- デメリット: 一般の電話番号へは発信できない(一部有料サービスを除く)、社会的な連絡手段としての信頼性は低い、メイン回線の代替にはならない。
IP電話を導入するメリット
IP電話サービスへの切り替えを検討する際、その具体的なメリットを把握しておくことは重要です。2024年のIP網移行後も、IP電話ならではの利点は数多く存在します。
基本料金と初期費用の削減
IP電話を導入する最大のメリットの一つは、コスト削減です。多くのIP電話サービスは、NTTの従来の固定電話に比べて月額基本料金が安く設定されています。例えば、NTTのひかり電話は月額550円から、ソフトバンクのおうちのでんわはセット割を適用すると月額550円で利用可能です。 さらに重要なのが、初期費用です。NTTで必要となることがある「電話加入権(施設設置負担金)」39,600円(税込)が、IP電話サービスでは一切不要です。
通話料の節約
IP電話には、特定の条件下での無料通話という大きな節約の可能性があります。
- 同一事業者・提携事業者間の通話無料: 同じサービスや提携プロバイダのIP電話への通話が無料になります。
- 自社携帯電話への通話無料: ソフトバンクの「おうちのでんわ」からソフトバンク携帯へ、KDDIの「auひかり 電話サービス」からau携帯へ、といったように自社グループの携帯電話への通話が無料になる割引があります。
導入の手軽さと設置の自由度
ワイヤレス固定電話は、回線工事が不要で、送られてきた専用端末をコンセントに繋ぐだけで利用を開始できます。また、電話番号をスマホアプリで利用できるサービスもあり、場所に縛られない働き方を実現します。
豊富な付加価値
IP電話はデジタル技術を基盤としているため、通話録音、IVR(自動音声応答)、ビデオ通話など、従来の電話にはない多彩な機能を提供できます。
導入前に知っておくべきIP電話の注意点
IP電話には多くのメリットがある一方で、導入前に必ず理解しておくべき注意点やデメリットも存在します。
緊急通報ができない場合がある
これはIP電話を選ぶ上で最も重要な注意点です。「050」から始まるIP電話サービスは、原則として110番や119番への緊急通報ができません。これは、050番号が物理的な場所と紐づいていないためです。一方で、「0AB-J番号」を利用するひかり電話やワイヤレス固定電話は緊急通報に対応しています。
- 【対策】 050番号を契約する場合は、必ず緊急時連絡用の携帯電話を併用しましょう。
停電すると利用できない
IP電話は、通話に必要なルーター等の機器が電源を必要とするため、停電が発生すると完全に利用できなくなります。災害時の連絡手段が失われるリスクを認識しておく必要があります。
- 【対策】 携帯電話の充電を切らさないよう、モバイルバッテリーなどを備えましょう。ビジネス用途ではUPS(無停電電源装置)の導入も有効です。
通話品質がインターネット環境に左右される
IP電話の通話品質は、利用しているインターネット回線の安定性や速度に直接影響を受けます。回線が混雑すると、音声が途切れたり遅延したりすることがあります。
- 【対策】 安定した品質を求めるなら、信頼性の高い光ファイバー回線を契約するのが基本です。事業者が保証する品質ランク(クラスAなど)を確認するのも良いでしょう。
今の電話番号を引き継げないケース
現在の電話番号を新しいIP電話サービスで使う「番号ポータビリティ」には、いくつかの条件があります。
- 引き継げる番号: 基本的にNTT東日本・西日本で発行された市外局番付きの番号(0AB-J番号)です。
- エリアの制約: 元々その番号が使われていた市外局番のエリア内でしか利用できません。(例:東京03の番号を大阪06で使うことは不可)
- 050番号への移行不可: 市外局番付きの番号を050番号のサービスに引き継ぐことはできません。
- 【対策】 契約前に、必ず新しい事業者に番号ポータビリティが可能かを確認してください。
FAXの利用には確認が必要
IP電話回線でのFAX利用は可能ですが、データの送受信時に通信エラーが発生しやすい場合があります。
- 【対策】 FAX利用が不可欠な場合は、契約を検討している事業者がFAX利用を公式にサポートしているか、事前に確認することが重要です。
IP電話の導入手順と番号ポータビリティ
IP電話の申し込みから利用開始までの一般的な流れと、番号ポータビリティについて解説します。
申し込みから利用開始までの流れ
- 事業者とプランの選定: 自身の目的に合った事業者とプランを選びます。
- 申し込み: ウェブサイトや電話、店舗で申し込みます。
- 工事日の調整(必要な場合): ひかり電話などで光回線の工事が必要な場合は、日程を調整します。
- 機器の受け取りと設置: 郵送されてくる専用端末やルーターを説明書に従って設置・設定します。
- 利用開始: 機器の設置と回線切り替えが完了すれば利用開始です。
現在の電話番号をそのまま使う「番号ポータビリティ」
電話番号を変えずに通信事業者を乗り換える仕組みが「番号ポータビリティ(LNP)」です。
- 手続きの進め方: 新しく契約したい事業者に「番号ポータビリティ希望」と伝えて申し込むだけです。移行先の事業者が、現在契約中の事業者との調整を進めてくれます。
- 【最重要注意点】 番号ポータビリティを利用する場合、絶対に自分で現在の電話契約を解約してはいけません。 新しいサービスの申し込み前に現在の契約を解約してしまうと、その電話番号は失われ、二度と取り戻すことができなくなります。解約は手続きの中で自動的に行われます。
このように、手続きには重要な注意点があるため、不安な方は専門家のアドバイスを受けながら進めることをお勧めします。電話回線のプロである株式会社ドリームソリューションも、もちろん番号ポータビリティのサービスに対応しており、お客様が安心して現在の電話番号を維持できるよう、最適なプラン提案から手続きのサポートまで行っています。
【2025年最新版】主要IP電話サービス徹底比較
日本の主要な通信事業者が提供する代表的なIP電話サービスを、現在の最新情報に基づいて徹底的に比較します。
表2: 主要IP電話サービス比較一覧 (2025年版)
事業者 | サービス名 | タイプ | 月額基本料(税込) | 国内固定電話への通話料 | 主な特徴・割引 |
NTT東日本/西日本 | ひかり電話 | ひかり電話 (0AB-J) | 550円~ (別途光回線料) | 全国一律 8.8円/3分 | 業界標準の品質と信頼性。豊富なオプション。フレッツ光とのセット利用が前提。 |
ソフトバンク | おうちのでんわ | ワイヤレス固定電話 (0AB-J) | 1,078円 (セット割で550円) | 全国一律 8.789円/3分 | 工事不要。SB/YM携帯とのセット割が強力。SB携帯への通話無料。 |
KDDI (au) | auひかり 電話サービス | ひかり電話 (0AB-J) | 550円 (別途光回線料) | 全国一律 8.8円/3分 | auスマートバリューでスマホ代が大幅割引。au携帯への通話無料。 |
KDDI (au) | ホームプラス電話 | ワイヤレス固定電話 (0AB-J) | 1,463円 | 県内: 8.8円/3分, 県外: 16.5円/3分 | 工事不要。auまとめトークでau携帯への通話無料。 |
楽天コミュニケーションズ | IP電話サービス | 050番号IP電話 | 418円~ | 全国一律 8.8円/3分 | 月額基本料が非常に安い。提携IP電話への通話無料。緊急通報不可。 |
まとめ:あなたに最適なIP電話は?簡単ステップで診断!
2024年、固定電話はIP網への移行という大きな転換期を迎え、電話サービス選びは新たなフェーズに入りました。この記事では、IP電話の基本から、従来の固定電話との違い、メリット・デメリット、そして主要なIP電話サービスを詳しく解説しました。
最後に、ご自身に最適なIP電話を選ぶための簡単ステップをご紹介します。
- 何を重視する?
- 通話品質、信頼性、緊急通報の可否を最優先するなら、0AB-J番号のひかり電話やワイヤレス固定電話がおすすめです。
- コストを最重視するなら、050番号のIP電話も選択肢に入ります。
- どんな使い方をする?
- ビジネス利用で社会的な信用を重視するなら、0AB-J番号が必須です。
- 個人利用で、手軽に安く済ませたいなら、050番号も検討できます。
- 現在の環境は?
- 光回線を利用しているなら、ひかり電話がお得です。
- 工事をしたくない、手軽に始めたいなら、ワイヤレス固定電話がおすすめです。
これらのステップを踏まえても、「結局どのサービスが自社に一番合っているのか分からない」「手続きが面倒そうだ」と感じる方も多いのではないでしょうか。
そんな時は、電話回線のプロに相談するのが最も確実な近道です。株式会社ドリームソリューションでは、特定の通信キャリアに偏らない中立的な立場で、お客様の利用状況やニーズを丁寧にヒアリングし、最適なIP電話サービスと料金プランをご提案します。複雑なサービス比較や面倒な手続きも、専門知識でしっかりとサポートします。まずは一度、無料相談から始めてみてはいかがでしょうか。