IP電話の遅延する原因と対策とは?ジッターとパケットロスを解消する5つの方法 - 法人の通信費削減・電話料金の見直しの相談は株式会社ドリームソリューションにお任せ

株式会社 ドリームソリューション

2025/07/11

IP電話サービス

IP電話の遅延する原因と対策とは?ジッターとパケットロスを解消する5つの方法

IP電話を使っていると、「声が遅れて聞こえる」「途中で途切れる」といった経験はありませんか?

私たち株式会社ドリームソリューションは、高品質なIP電話サービスを提供する事業者として、こうした『通話品質』に関するお問い合わせに日々向き合い、その原因究明と解決をサポートしています。

これらの問題は、ビジネスコミュニケーションに支障をきたし、業務効率を低下させる原因にもなります。この記事では、その知見を基に、IP電話の遅延を引き起こす根本原因から、ご自身でできる具体的な対策までを分かりやすく解説します。この記事を読めば、あなたも快適なIP電話環境を手に入れることができるでしょう。

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IP電話の遅延が起きる原因とは?

IP電話の遅延は、通話品質を著しく低下させ、ビジネスにおけるコミュニケーションに悪影響を及ぼします。ここでは、IP電話の遅延が起きる主な原因を3つのH3見出しに分けて解説します。

回線速度の問題

IP電話の遅延の大きな原因の一つが、インターネット回線速度の問題です。IP電話は、音声データをパケットと呼ばれる小さなデータに分割し、インターネット回線を通じて送受信します。回線速度が遅いと、このパケットの送受信に時間がかかり、遅延や音質の低下を引き起こします。特に、動画視聴や大容量ファイルのダウンロードなど、他の用途で回線が混み合っている場合は、IP電話の通信が優先されず、遅延が発生しやすくなります。

回線速度が十分でない場合、音声データがスムーズに送受信されず、結果として通話の遅延や途切れにつながります。契約している回線プランの速度が十分であるか確認し、必要であればより高速なプランへの変更を検討しましょう。また、回線速度を測定するツールなどを用いて、現在の回線速度を定期的にチェックすることも重要です。

ジッターの影響

ジッターも、IP電話の遅延を引き起こす原因の一つです。ジッターとは、パケットがネットワーク上を移動する際に発生する、揺らぎや遅延時間のばらつきのことです。パケットが一定の間隔で届かないと、音声が途切れたり、聞き取りにくくなったりします。ジッターが大きいほど、音声の品質は悪化し、遅延も大きくなる傾向があります。

ジッターは、ネットワークの混雑状況や、ルーターなどのネットワーク機器の性能に影響されます。ジッターを最小限に抑えるためには、ネットワーク環境の改善や、QoS(Quality of Service)設定などが有効です。QoS設定を行うことで、IP電話のパケットを優先的に処理し、ジッターを抑制することができます。

パケットロスの発生

パケットロスも、IP電話の遅延や音質劣化の原因となります。パケットロスとは、ネットワーク上でデータパケットが消失してしまう現象のことです。パケットが失われると、音声データが途切れ、相手の声が聞こえにくくなるなどの問題が発生します。パケットロスは、回線の混雑、ネットワーク機器の故障、電波干渉など、さまざまな要因によって発生します。

パケットロスを改善するためには、まずネットワーク環境を見直すことが重要です。ルーターやLANケーブルなどの機器が正常に動作しているか確認し、必要であれば交換を検討しましょう。また、QoS設定や、回線速度の改善も、パケットロスを抑制する効果があります。無線LANを使用している場合は、有線LANへの変更も有効な対策となります。

IP電話の遅延を改善するための対策

IP電話の遅延を改善するためには、原因を特定し、それに応じた対策を講じることが重要です。ここでは、具体的な対策方法をいくつかご紹介します。

回線速度の改善

IP電話の遅延は、インターネット回線速度に大きく影響されます。回線速度が遅いと、音声データの送受信に時間がかかり、遅延や音質の低下を招きます。回線速度を改善するためには、まず、現在の回線速度を測定し、十分な速度が出ているか確認することが重要です。速度が足りない場合は、より高速な回線プランへの変更を検討しましょう。また、回線事業者との契約内容を見直し、最適なプランを選択することも大切です。

回線速度を測定する方法としては、インターネット速度測定サイトを利用するのが一般的です。これらのサイトでは、回線の下り(ダウンロード)速度、上り(アップロード)速度、Ping値などを測定できます。IP電話に必要な回線速度の目安としては、1回線あたり上り下り共に1Mbps以上が推奨されます。ただし、同時に複数のIP電話を利用する場合は、さらに高速な回線が必要になる場合があります。

ネットワーク機器の見直し

ルーターやLANケーブルなどのネットワーク機器の性能も、IP電話の品質に影響を与えます。古いルーターや規格の低いLANケーブルを使用していると、通信速度が低下し、遅延や音質の悪化を招く可能性があります。ネットワーク機器を見直すことで、通信速度を改善し、IP電話の品質を向上させることができます。

ルーターに関しては、最新の規格に対応した高性能なものに交換することを推奨します。特に、ギガビットイーサネットに対応したルーターは、高速なデータ通信を可能にし、IP電話の安定性を高めます。また、無線LANを使用している場合は、電波干渉を受けにくい5GHz帯に対応したルーターを選ぶと良いでしょう。LANケーブルについては、カテゴリー5e以上のものを使用することが推奨されます。カテゴリー6以上のケーブルを使用すれば、さらに安定した通信が期待できます。

QoS(Quality of Service)設定

QoS(Quality of Service)は、ネットワークの通信品質を制御する技術です。QoS設定を行うことで、IP電話の音声データを優先的に処理し、遅延やパケットロスを抑制することができます。QoS設定は、ルーターの設定画面から行います。IP電話の音声データに優先度を設定し、他のデータよりも優先的に処理されるように設定します。

QoS設定には、さまざまな方法があります。代表的なものとしては、VoIP(Voice over IP)トラフィックを優先的に処理する設定や、特定のポート番号(通常はUDPポート5060やRTPポート)の通信を優先的に処理する設定などがあります。ルーターの取扱説明書を参照し、ご自身の環境に合ったQoS設定を行いましょう。ただし、QoS設定は、ネットワーク全体のパフォーマンスに影響を与える可能性があるため、慎重に設定する必要があります。設定変更前には、バックアップを作成しておくことをおすすめします。

LANケーブルの利用

無線LAN(Wi-Fi)は、手軽に利用できる反面、電波状況や周囲の環境に左右されやすく、通信が不安定になることがあります。IP電話の遅延や音質劣化を防ぐためには、有線LANケーブルの利用が推奨されます。有線LANケーブルを使用することで、安定した通信環境を確保し、遅延やパケットロスを抑制できます。

LANケーブルを使用する際は、カテゴリー5e以上のケーブルを使用しましょう。カテゴリー6以上のケーブルを使用すれば、さらに安定した通信が期待できます。また、ケーブルの長さにも注意が必要です。長すぎるケーブルは、信号の減衰を引き起こし、通信品質を低下させる可能性があります。適切な長さのケーブルを使用し、ケーブルの取り回しにも注意しましょう。ケーブルを束ねたり、曲げたりすると、通信品質が低下する可能性があります。

ジッター、パケットロスとは?

IP電話の品質を向上させるために、どのネットワーク問題を優先的に解決すべきですか?

ジッターとは

ジッターとは、ネットワーク上でデータが送受信される際の遅延時間の揺らぎを指します。IP電話では、音声データがパケットに分割されて送られますが、このパケットがネットワークの混雑状況やルーターの処理能力などによって、到着時間にばらつきが生じることがあります。この到着時間の揺らぎがジッターです。

ジッターが大きいと、音声が途切れたり、聞き取りにくくなったりします。まるで電話の相手の声が途切れ途切れに聞こえるような状態を想像してください。ジッターは、IP電話の品質を大きく左右する重要な要素です。

パケットロスとは

パケットロスとは、ネットワーク上でデータパケットが消失してしまう現象です。IP電話では、音声データがパケットとして送受信されるため、パケットが失われると、音声の一部が欠落し、通話品質に悪影響を及ぼします。

パケットロスが発生すると、音声が途切れたり、相手の声が聞こえにくくなったりします。まるで会話が所々で途切れてしまうような状態です。パケットロスは、回線の混雑、ネットワーク機器の故障、電波干渉など、様々な要因によって発生します。

ジッターとパケットロスは、どちらもIP電話の品質を低下させる原因となります。これらの問題を理解し、対策を講じることで、より快適なIP電話環境を実現できます。

IP電話の品質をチェックする方法

IP電話の品質をチェックすることは、快適な通話環境を維持し、ビジネスコミュニケーションを円滑に進めるために非常に重要です。ここでは、IP電話の品質をチェックするための具体的な方法をいくつかご紹介します。

通話品質の指標を確認する

IP電話の品質をチェックする上で、まず確認すべきは通話品質の指標です。具体的には、以下の3つの指標に注目しましょう。

  • 遅延(レイテンシ): 音声が相手に届くまでの時間。遅延が大きいと、会話にタイムラグが生じ、スムーズなコミュニケーションを妨げます。理想的な遅延時間は150ms以下とされています。
  • ジッター: パケットの到着時間の揺らぎ。ジッターが大きいと、音声が途切れたり、聞き取りにくくなったりします。ジッターは30ms以下が望ましいとされています。
  • パケットロス: データパケットの損失率。パケットロスが大きいと、音声が途切れたり、ノイズが発生したりします。パケットロス率は1%以下が推奨されます。

これらの指標は、IP電話サービスによっては、管理画面で確認できる場合があります。確認できない場合は、ネットワーク診断ツールなどを使用して測定することも可能です。

ネットワーク環境をチェックする

IP電話の品質は、ネットワーク環境に大きく左右されます。以下の点をチェックし、問題がないか確認しましょう。

  • 回線速度: 回線速度が十分でないと、音声データの送受信に時間がかかり、遅延や音質の低下を招きます。IP電話に必要な回線速度は、1回線あたり上り下り共に1Mbps以上が推奨されます。インターネット速度測定サイトなどで、現在の回線速度を測定し、十分な速度が出ているか確認しましょう。
  • ルーターの性能: ルーターの性能が低いと、通信速度が低下し、遅延や音質の悪化を招く可能性があります。最新の規格に対応した高性能なルーターを使用するようにしましょう。ギガビットイーサネットに対応したルーターがおすすめです。
  • LANケーブルの利用: 無線LAN(Wi-Fi)は、電波状況や周囲の環境に左右されやすく、通信が不安定になることがあります。IP電話の品質を安定させるためには、有線LANケーブルの使用を推奨します。LANケーブルは、カテゴリー5e以上のものを使用しましょう。
  • QoS(Quality of Service)設定: QoS設定を行うことで、IP電話の音声データを優先的に処理し、遅延やパケットロスを抑制することができます。ルーターの設定画面から、VoIPトラフィックを優先的に処理する設定などを行いましょう。

IP電話サービス側の問題も考慮する

IP電話の品質が悪い場合、ご自身の環境だけでなく、IP電話サービス側の問題も考えられます。以下の点を確認してみましょう。

  • サービスの障害情報: IP電話サービスによっては、システム障害が発生することがあります。サービス提供会社のウェブサイトや、サポートページなどで、障害情報が公開されているか確認しましょう。
  • サポートへの問い合わせ: 上記のチェックを行っても問題が解決しない場合は、IP電話サービスのサポートに問い合わせてみましょう。専門家の助けを借りることで、問題解決への糸口が見つかるかもしれません。

定期的なチェックの重要性

IP電話の品質は、ネットワーク環境や利用状況によって変化します。そのため、定期的に品質をチェックし、問題がないか確認することが重要です。定期的なチェックを行うことで、問題の早期発見につながり、快適なIP電話環境を維持することができます。通話品質の指標を定期的に確認し、必要に応じてネットワーク環境や設定を見直すようにしましょう。

より快適なIP電話環境を実現するために

より快適なIP電話環境を実現するためには、まず現状の課題を正確に把握し、適切な対策を講じることが重要です。この記事で紹介した原因と対策を参考に、ご自身の環境を見直してみてください。IP電話の遅延や音質の問題を解決し、クリアな音声でスムーズな通話を実現することで、ビジネスコミュニケーションを円滑に進め、業務効率を向上させることが可能になります。

まとめ

IP電話の遅延について、その原因と対策を解説してきました。回線速度、ジッター、パケットロスといった問題から、ネットワーク環境の見直し、QoS設定といった具体的な改善策までご紹介しました。

しかし、これらの対策をご自身で行うのは専門知識も必要で、根本的な原因が利用中のIP電話サービス自体の品質にあるケースも少なくありません。

私たち株式会社ドリームソリューションが提供するIP電話サービス『Dream Cloud PBX』は、高品質で安定した通話を実現するために、遅延やパケットロスを最小限に抑える通信設計を基盤としています。お客様のネットワーク環境の診断から、最適な設定のご提案まで、専門スタッフがトータルでサポートするため、安心してビジネスにご利用いただけます。

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