架電とは?意味や仕事内容、ビジネスシーンでの例文についても紹介 - 株式会社ドリームソリューション

株式会社 ドリームソリューション

2024/05/28

通信料削減・秒課金サービス

架電とは?意味や仕事内容、ビジネスシーンでの例文についても紹介

業務の中で「架電」という言葉を聞いたことはありませんか?ビジネスシーンでは架電という言葉はよく使われますが、正しく意味を理解していないと仕事の中で話の流れについていけなくなる場面も出てくる恐れがあります。

この記事では、架電という単語の意味や架電はどんな仕事内容なのかについて詳しくご紹介します。ビジネスにおける例文や、架電のある業務、架電をする仕事に向いている人についてもご紹介しますので、ぜひご覧ください。

架電とは電話をかけること

架電とは、「自分から相手に電話をかけること」を意味し、「かでん」と読みます。「架」という漢字は「かける」という意味があり、「橋を架ける」「梯子を架ける」などのように使われることが多いです。

語源は「電話線を架ける」と「打電」から来ていると考えられています。電話線は空中に架けられており、「電報・電信を打つ」という意味の打電、その二つの表現から「架電」となったと考えられます。

ただし、「電話を架ける」という表記はあまり多く使われるものではなく、この場合は「電話を掛ける」と表記します。ですが、「電話をかける」で通じるため、漢字で表記しなくても問題ありません。

ビジネスシーンにおいては、電話をかける業務が発生する職場では「架電」という言葉が使われますが、ビジネスにおいて電話をかける業務がない職種もあるため、一般的に広く使われるような言葉ではあ®ません。

架電と荷電の違い

架電と似た言葉で「荷電」という言葉を見たことがある人もいるのではないでしょうか。

荷電は、同じく「かでん」と読み、物が電気を帯びている状態やその状態の電気の量を示す用語です。

物理化学などで使用される専門用語であり、架電とは全く異なる意味を持つ言葉なので注意しましょう。

メールで荷電と表記するのは誤りなので、気を付けてください。

架電の類義語「電話」「呼び出し」など違いはある?

架電には「電話」や「呼び出し」、「通話」、「発信」といった類義語があります。

それぞれの意味は以下の通りです。

電話「電話機」を使って相手と話をすること。電話機を省略して電話と読んだり、「電話する」などと動詞としても使用する。
呼び出し電話に関しては「呼び出しの電話」という意味で使用される。本来は「その場にいない人を呼んで来させる」意味。
通話電話で話をすること。電話をかけて相手が応答すると通話状態となる。
発信情報(通信)を発すること。電話をかけるという意味でも使われる。

それぞれ似たような意味を持つ言葉ですが、ビジネスシーンでは業界や職種によって呼び方が変わったり、これらの言葉を使い分ける場合があるため注意が必要です。

架電の対義語はなに?

架電の対義語となる単語は「受電」や「入電」、「着電」などが挙げられます。

それぞれビジネスシーンにおける意味は以下の通りです。

受電かかってきた電話に応答すること。元々は電力供給を受けることを意味する。
入電顧客や取引相手から電話がかかってくること。元々は電信や電報が届くという意味。
着電入電と同じく、電話がかかってくること。元々は電信や電報が届くという意味。

これらも似た言葉で、あまり大きな違いはありませんので、職場で上司や同僚が使っている言葉に合わせて使用すると良いでしょう。

架電の使い方やビジネスシーンでの例文

それでは、架電という言葉の使い方やビジネスシーンにおける例文についてご紹介します。

具体的な使用例として、主に以下の3通りで使われることが多いです。

  1. 架電の件
  2. 架電件数
  3. 架電リスト

架電の件

ビジネスシーンにおいて「架電の件」という使われ方はよくされます。

「電話をかけた件」「以前電話で話した件」といった意味で使われ、「先日お電話でお話しさせていただいた件につきまして」という表現を省略して「架電の件」と使用する場合が多いです。

具体的には以下のような使われ方をします。

  • 先日の架電の件ですが、予定通り進行しています。
  • 架電の件につきまして、承知いたしました。
  • 架電の件、一度上司に確認の上改めてご回答させていただきます。
  • 先日架電した件ですが、ご検討いただけましたでしょうか。

架電件数

架電件数は、電話をかけた件数や電話をかける予定の件数という意味で使用する言葉です。

営業やテレアポでは電話をたくさんかけてアポ取りをしたりサービスや商品を売りこんだりします。

この時に「架電件数」をカウントしたりして、何件電話をかけたかを表します。

具体的には以下のような使われ方をします。

  • 架電件数100件を達成しました。
  • 1日の架電件数のノルマは50件以上です。

架電リスト

架電リストは、電話をかける顧客のリストのことです。

電話をかける相手のリストという意味で使用され、一般的に架電する前にあらかじめ作成します。

具体的には以下のような使われ方をします。

  • 明日アポを取る予定の架電リストを作成しました。

架電を使用する際の注意点

「架電」という言葉はビジネスシーンにおいては使用されることが多いですが、一般的にはあまりよく聞く言葉ではありません。

そのため、「架電」を使用する際はいくつかの注意が必要です。

まず、業界や職種によって架電が一般的に使用されているかどうかはわからないため、新しく入社する際に「架電の件ですが」と話を始めることは推奨されません。

入社前や転職活動中の電話などでは「先日お電話させていただいた件ですが」と丁寧な言い方をするのが無難です。

また、業界によっては「架電」と同じ読み方の「家電」や「荷電」などの言葉と混同される恐れがあるため、意味が通じない可能性も考えられます。

使う際は話し相手の職種もあらかじめ確認しておいた方がいいでしょう。

メールで架電を使用する際は、他の漢字と打ち間違えないようにも注意してください。

架電業務をする仕事が向いている人

職場によっては架電業務が発生する仕事、架電業務をメインにこなす仕事などがあります。

架電業務をする仕事に向いている人は、以下のような人物です。

  1. コミュニケーション能力が高い人
  2. トラブルが起きても冷静に対応できる人
  3. 気持ちを上手く切り替えられる人

1.コミュニケーション能力が高い人

架電業務は人とたくさんおしゃべりをする仕事のため、コミュニケーション能力の高さが求められます。

相手の姿が見えず、声だけでやり取りをすることとなるので、相手の話のテンポに合わせた間の取り方ができるようなコミュニケーション能力の高さが重要です。

日ごろからよくいろんな人と話す機会があって、人と話すことが好きな人は架電業務のある仕事に向いていると考えられます。

2.トラブルが起きても冷静に対応できる人

架電業務は顧客対応がメインの仕事なので、トラブルが発生するケースも少なくありません。そのため、トラブルが起きても冷静に対応できるような人でなければ上手く業務をこなすのは難しいです。

架電業務はマニュアルが用意されており、そのマニュアル通りに進めていくことが多いものの、マニュアルに載ってない対応を求められるケースもあります。

架電業務は、そういった場面で冷静に対応することが求められる仕事です。

架電業務ではこちらから電話をかけていくため、相手からすれば突然電話がかかってくることになります。

そのため、余裕がないタイミングで電話がかかってきて迷惑に思われたり、「急いでいるから早く済ませてほしい」と言われることもあるでしょう。

もちろん、こうしたトラブル対処方法は誰しも初めからできるわけではありません。業務をこなしていくうちに身につく可能性は十分あるため、トラブル対処が苦手な人でも、コミュニケーションを取ること自体が好きならチャレンジする価値はあるでしょう。

3.気持ちを上手く切り替えられる人

架電業務では、気持ちの切り替えの速さも求められます。

架電業務は、1日に多くの顧客へ電話をかけるため、ときには否定的な言葉をかけられたりすることもあります。

そういった落ち込んだ気持ちをすぐに切り替えられるような人が、架電業務に向いている人物です。

クレームの起こらない架電業務は基本的にないといってもいいでしょう。クレームが発生したときにいかに冷静に対処し、そのあとも引きずらないで気持ちを上手く切り替えられるかが重要な仕事です。

電話をすぐに切られてしまったとしても、「長々と話してアポ取り失敗するよりはマシ」などと、上手く気持ちを切り替えましょう。

架電業務がある仕事の例

ここからは、架電業務がある仕事の例についてご紹介します。

コールセンター・カスタマーサポート

コールセンターやカスタマーサポートはかかってくる電話の対応だけでなく、職場によっては架電業務もあります。

コールセンターにおいては、電話をかけることを「アウトバウンド」、顧客からの問い合わせに受電することを「インバウンド」といいます。

架電リストに沿って電話をかけて行ったり、問い合わせに対して回答するために電話をかける仕事がメインです。

基本的には対応方法はマニュアル化されていることが多いため、テンポよく作業を進められるかもしれませんが、営業先の確保という重要な役割を持っている可能性もあるため丁寧な対応をすることが重要となります。

保険会社

保険会社では、受電業務と架電業務の両方をこなします。

契約者への内容確認や新商品の提案などの営業電話などがあります。

例えば、傷害保険の場合は「ケガをした」という連絡が入った際に、保険の中身を確認して適用されるかどうかや、適用される場合はどれだけの保険金が支払われるか、などを案内します。

架電業務をする上でのコミュニケーション能力や顧客対応能力以外にも、保険に関する知識が必要です。

保険会社によっては架電・受電ともにコールセンターが担当している場合もありますが、最終的には担当者が対応することになる場合があるため、保険会社は架電業務がある場合が多いでしょう。

営業職

営業職は、電話をかける業務が非常に多い仕事です。

見込み客を獲得するために架電リストに沿って電話をかけて行ったり、見込み客獲得後も自分の担当している顧客と引き続き電話でのやり取り発生します。

契約後も顧客を継続的にフォローしたり、架電以外にも技術職と一緒に顧客の元を訪問したりとコミュニケーション能力が求められる仕事です。

また、自社の製品やサービスに対する理解度も重要で、上手く魅力を伝えて提案する能力も求められます。そのため、ただ電話をかけるだけでなく、人と話すのが好きで相手に寄り添って物事を考えられる力が必要です。

事務職

事務職は、事務作業や書類作成、データ入力など、パソコンやデスクと向き合って仕事をするイメージが強いかもしれませんが、電話業務も多い職種です。

社内・社外問わず電話でのやり取りが発生するケースは少なくありません。社内では他の部署との連携で架電・受電対応したり、社外では取引先や顧客とのやり取りで架電・受電業務が発生します。

メールでのやり取りをメインとしている会社も多いですが、急ぎの連絡が必要な場合などは電話でのやり取りが求められます。

そのため、事務職でも架電業務が発生する場合があるため、最低限のコミュニケーション能力は必要です。

まとめ

この記事では、架電とは何かについてご紹介しました。

架電はビジネスシーンで使われる言葉ですが、一般的に使われる言葉ではないため意味をしっかりと理解しておくことが重要です。

「家電」「荷電」など、同じ読み方で異なる意味の単語もあるため、会話をする上で意味を取り違えないように注意してください。

ビジネスシーンでは使用例がいくつかあり、メールでもよく使われる単語のため、誤字に気を付けながら使用していきましょう。

テレアポの業務効率化なら「コールシステム」の導入がおすすめ

コールシステムの導入についてまとめた資料がこちらになります。

コールシステム(CTI)を導入するべき3つの理由