2026/01/15
PBXとビジネスフォンの違いを徹底解説!選び方の基準とコスト削減の秘訣
「PBX」と「ビジネスフォン」、どちらもオフィスで使われる電話システムですが、その違いを正確に理解できているでしょうか?「なんとなく違うらしい」「どちらが良いのか分からない」といったお悩みを抱えている経営者や担当者の方も多いはずです。この記事では、PBXとビジネスフォンの基本的な違いから、それぞれのメリット・デメリット、そしてオフィス規模や働き方に合わせた最適な選び方まで、徹底的に解説します。この記事を読めば、あなたの会社に最適な電話システムが見つかるはずです。ぜひ最後までご覧ください。
PBXとビジネスフォンの基本的な違い
PBX(Private Branch Exchange)とビジネスフォンは、どちらもオフィスにおける電話通信を円滑にするためのシステムですが、その規模や機能、導入方法において明確な違いがあります。
主に大規模な組織や複数拠点を持つ企業で利用される電話交換機システムです。社内外の電話回線をまとめて管理し、内線通話や外線との接続、転送、保留といった高度な電話機能を提供します。PBXに接続する電話機は、汎用的なIP電話機から、ビジネスフォンと同じような「保留・転送ボタン」が並んだ多機能電話機まで、用途に合わせて柔軟に選択できるのが特徴です。システム全体をサーバーや交換機で一元管理する「集中管理型」のため、大規模な組織でも設定変更などが効率的に行えます。
一方、ビジネスフォンは、主に中小規模から中堅規模のオフィス向けに設計された電話システムです。主装置と呼ばれる制御機器に電話機を接続して利用します。 かつては数台〜数十台程度の小規模利用が中心でしたが、現在では中・大型モデルの主装置を選べば、1台で数百台(200〜400台程度)の内線を収容できる製品も一般的です。PBXと比較すると、より「単一拠点内での効率的な電話運用」に特化しており、手軽に導入できる点が特徴です。
このように、PBXは大規模な通信制御に特化した「交換機」、ビジネスフォンは中小規模のオフィスに特化した「複合的な電話システム」と捉えることができます。
PBXとは?種類と特徴を解説
PBXは「構内交換機」とも呼ばれ、企業や組織内の電話システムを管理する装置です。主に、外部との電話回線(外線)と社内の電話機(内線)の接続を管理・制御する役割を担います。数千台規模の電話機を接続でき、複数の電話回線を集約しながら、内線同士の通話や外線との接続をコントロールします。そのため、大規模なオフィスやコールセンターなどに適しています。PBXには、大きく分けて以下の3種類があります。
オンプレミスPBX
オンプレミスPBXは、物理的な機器を自社オフィス内に設置し、運用するタイプのPBXです。自社でシステムを管理するため、セキュリティ面での優位性があり、企業の特定の要件に合わせて機能を細かくカスタマイズできる点が大きなメリットです。しかし、導入時の初期費用が高額になりがちで、設置スペースの確保や専門知識を持つ担当者による運用・保守が必要となるため、運用負荷が高いというデメリットもあります。
IP-PBX
IP-PBXは、インターネットプロトコル(IP)技術を活用したPBXシステムで、社内LANなどのネットワーク環境を利用します。従来の電話線配線が不要になるため、配線コストを削減できるほか、スマートフォンやパソコンを内線端末として利用できるのが特徴です。これにより、柔軟な働き方にも対応しやすくなります。一方で、安定したネットワーク環境が必須となり、ネットワークトラブルが電話システム全体に影響を及ぼす可能性があります。
クラウドPBX
クラウドPBXは、PBXの機能をインターネット上のクラウドサーバーで提供するサービスです。物理的な機器を自社に設置する必要がなく、インターネット環境があればどこからでも利用できます。このため、初期費用を大幅に抑えられ、テレワークや複数拠点での利用にも柔軟に対応できる点が最大のメリットです。運用・保守はサービス提供事業者が行うため、自社の負担を軽減できます。ただし、インターネット環境に依存するため通信の安定性が重要であり、サービス提供事業者に運用を委ねるため、カスタマイズの自由度には制限がある場合があります。
ビジネスフォンとは?特徴と機能
ビジネスフォンは、PBXの機能の一部を、中小規模オフィス向けに最適化した電話システムです。専用の電話機(ビジネスフォン端末)と「主装置」と呼ばれる制御機器を組み合わせて使用します。
主な特徴と機能は以下の通りです。
- 主装置による制御: ビジネスフォンの核となるのが主装置です。外線を複数の電話機で共有したり、内線通話、保留、転送、留守番電話などの各種機能を制御する役割を担います。
- 多機能電話機: ビジネスフォン専用の電話機は、保留ボタンや転送ボタン、短縮ダイヤルなど、ビジネスシーンで頻繁に利用する機能が物理ボタンとして配置されており、直感的な操作が可能です。
- コスト効率: PBXと比較して、導入費用や運用費用を抑えやすいのが大きなメリットです。中小企業にとっては、手軽に導入できるオフィス電話システムとして広く普及しています。
- 基本的なビジネス機能: 外線の複数回線共有、内線通話、保留、転送、着信グループ設定、ドアホン連携など、ビジネスに必要な基本的な電話機能を網羅しています。
- 接続規模: 接続できる電話機の台数はPBXよりも少なく、一般的に数台から50台程度が主流ですが、製品によっては数百台まで対応できるものもあります。
- モバイル連携の進化: 近年のビジネスフォンは、スマートフォンの内線化に対応しています。社内にいても外出先にいても、スマホで会社の電話を受けたり、会社の番号で発信したりすることが可能です。これにより「デスクに縛られない働き方」をビジネスフォンでも実現できるようになっています。
ビジネスフォンは、家庭用電話機では実現できない複数の外線・内線制御やビジネスに必要な機能を、比較的手頃なコストで導入したい企業に適したシステムと言えるでしょう。
PBXとビジネスフォンの違いを徹底比較
ここまでPBXとビジネスフォンのそれぞれの特徴について解説してきましたが、両者の違いをより明確にするため、以下の比較表にまとめました。この表と合わせて、各項目について詳しく見ていきましょう。
比較表:規模、接続台数、機能、コスト、拡張性
| 項目 | PBX | ビジネスフォン |
| 主な対象規模 | 大規模オフィス、複数拠点、コールセンター | 中小規模オフィス、単一拠点 |
| 接続可能な電話機数 | 数百〜数万台(大規模・複数拠点向き) | 数台〜数百台(小〜中堅規模向き) |
| 主な機能 | 高度なルーティング、IVR、通話録音、CTI連携、複数拠点連携、スマートフォン内線化 | 内線通話、外線転送、保留、代表組 |
| 導入・運用形態 | オンプレミス型、IP-PBX型、クラウド型 | 主装置(交換機)と専用電話機 |
| 初期費用 | 高額になる傾向(特にオンプレミス型) | PBXより安価 |
| 運用コスト | システム保守・管理費用、クラウド型は月額費用 | 主装置の保守費用、電気代 |
| 拡張性・柔軟性 | 高い(大規模な増設や機能追加が容易) | 限定的(主装置のスペックに依存) |
| スマートフォン連携 | 容易(内線化、アプリ利用) | 難しい、または専用機器が必要 |
| 拠点間連携 | 容易(IPネットワーク経由) | 困難、または別途システムが必要 |
| セキュリティ | 高度な設定が可能(VPNなど) | 主装置の物理的なセキュリティに依存 |
| 通話品質 | 安定(ネットワーク環境に依存) | 安定 |
規模・接続台数
PBXは、数千から数万台もの電話機を接続する必要がある大企業や、世界中に拠点を持つ組織、大規模コールセンターに適しています。一方、ビジネスフォンは数名から数百名程度のオフィス向けです。「ビジネスフォン=小規模」と思われがちですが、最近の中堅企業向けモデルであれば100〜400名規模のオフィスでも1台の主装置で十分に運用が可能です。
機能
PBXは、自動音声応答(IVR)、通話録音、コンピューター連携(CTI)、複数拠点間での内線通話、スマートフォン内線化など、高度で多機能なサービスを提供します。ビジネスフォンは、内線通話、外線転送、保留、代表組といった基本的なオフィス電話機能に特化しています。
導入・運用形態:PBXには、自社内に機器を設置する「オンプレミス型」、IPネットワークを利用する「IP-PBX型」、インターネット経由でサービスを利用する「クラウドPBX型」といった多様な形態があります。ビジネスフォンは、主装置と呼ばれる交換機と専用の電話機をオフィス内に設置して運用するのが一般的です。
コスト
初期費用は、特にオンプレミス型のPBXが高額になる傾向があります。ビジネスフォンはPBXと比較すると初期費用は安価です。運用コストについては、PBXはシステム保守・管理費用がかかり、クラウド型の場合は月額費用が発生します。ビジネスフォンは主装置の保守費用や電気代が主なランニングコストとなります。
拡張性・柔軟性
PBXは大規模な増設や機能追加が容易で、高い拡張性・柔軟性を持っています。ビジネスフォンは主装置のスペックに依存するため、拡張性には限界があります。
スマートフォン連携・拠点間連携
クラウドPBXは、スマホに専用アプリを入れるだけで「どこでも内線」が使えるため、テレワークとの相性が抜群です。一方、ビジネスフォンは以前までスマホ連携が苦手とされてきましたが、最新機種では専用アダプタやライセンスを追加することで、スマホを内線化できるモデルが増えています。ただし、ビジネスフォンの場合は追加の機器購入や工事費が発生することが多いため、「手軽に安く始めたいならクラウドPBX」、「社内設備として堅牢なシステムを構築したいならビジネスフォンのスマホ連携オプション」という選択になります。
IP電話との関連性
IP電話は、インターネット回線を利用して音声通話を行う電話サービス全般を指します。対して、PBXやビジネスフォンは、その回線を社内でどう分けるかを決める「設備(仕組み)」のことです。現代では、PBXもビジネスフォンも「IP電話回線」を収容するのが主流となっています。
- IP-PBX / クラウドPBX: システム自体がIP技術ベースのため、IP電話回線との親和性が極めて高く、PCやスマホとの連携もスムーズです。
- 最新のビジネスフォン: 従来のアナログ回線だけでなく、ひかり電話などのIP電話サービスを直接接続できる「IP対応主装置」が一般的になっています。
IP電話を活用することで、拠点間の内線無料化や通話料の削減が可能になります。自社が「どの回線(IP電話など)を使い、どの設備(PBXかビジネスフォンか)で管理するか」をセットで考えるのが、コスト削減の近道です。
導入は、企業にとって多くのメリットをもたらします。具体的には、拠点間の内線通話が無料になったり、スマートフォンやPCを内線端末として利用できるようになるため、テレワーク環境の構築や外出先での電話対応が容易になります。また、インターネット環境があれば利用できるため、オフィス移転時の電話工事が簡素化されるなど、運用面でのメリットも大きいと言えるでしょう。
どちらを選ぶべき?オフィスタイプ別のおすすめ
PBXとビジネスフォンの違いを理解したところで、次に気になるのは「結局、自社にはどちらが最適なのか?」という点でしょう。ここでは、企業の規模や働き方のニーズに合わせて、それぞれのシステムがどのようなオフィスに適しているか具体的に解説します。
大規模オフィス・コールセンター向け:PBX
大規模なオフィスや複数の拠点を持つ企業、またはコールセンターのように高度な電話機能が求められる環境では、PBX(特にオンプレミスPBXやIP-PBX)が最適です。数千台規模の内線接続や、複雑なルーティング、CRM連携など、ビジネスを円滑に進めるための多機能性を提供します。高いセキュリティ要件を持つ企業や、自社でシステムを完全にコントロールしたい場合にも適しています。
中小規模オフィス向け:ビジネスフォン
従業員数が数名〜数百名程度で、単一の拠点内で基本的な電話機能(外線・内線、転送、保留など)をメインに使う場合は、ビジネスフォンが最適です。100名を超えるような中堅規模のオフィスであっても、拠点が一箇所であれば、高額なPBXを導入せずともビジネスフォンの大型モデルでコストを抑えた導入が可能です。専門のIT担当者がいなくても管理しやすく、安定した運用が期待できます。
テレワーク・柔軟な働き方に対応:クラウドPBX
現代の多様な働き方に対応したい企業には、クラウドPBXが最もおすすめです。テレワークやリモートワークを導入している、または今後導入を検討している企業にとって、場所を選ばずに会社の電話番号で発着信できる柔軟性は大きなメリットとなります。初期費用を抑えたい企業や、オフィスの移転・レイアウト変更が多い企業、複数拠点間の通話料を削減したい企業にも最適です。インターネット環境があればどこでも利用できるため、事業の成長に合わせて柔軟に拡張できる点も魅力です。
電話システム導入検討のポイント
電話システムは一度導入すると、簡単に変更できるものではありません。そのため、自社に最適なシステムを選ぶためには、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。ここでは、失敗しないためのチェックリストをご紹介します。
- 現在の課題と将来の目標を明確にする 現在の電話システムで「何に困っているのか」「どのような機能を求めているのか」を具体的に洗い出しましょう。例えば、「通話コストを削減したい」「テレワークに対応したい」「拠点間の内線通話を可能にしたい」などです。また、今後数年間の従業員数の増減や、事業拡大の計画なども考慮に入れることが重要です。
- 必要な機能と予算をリストアップする 内線数、外線数、留守番電話、転送、録音、CTI連携、スマートフォン連携など、必要な機能を具体的にリストアップします。その上で、導入費用だけでなく、月々の運用コスト(通話料、保守費用など)を含めた予算を明確に設定しましょう。不要な機能に費用をかけず、必要な機能は確実にカバーできるかを確認します。
- 複数ベンダーから見積もりを取り、比較検討する 一つのシステムやベンダーに絞らず、複数の選択肢を比較検討することが大切です。各ベンダーの提案内容、費用、サポート体制、導入実績などを総合的に評価しましょう。特に、導入後のトラブル対応や保守サービスが充実しているかは、長期的な運用において非常に重要なポイントとなります。
これらのポイントを事前に整理しておくことで、自社にとって最適な電話システムを選び、導入後のミスマッチを防ぐことができます。
まとめ
この記事では、PBXとビジネスフォンの決定的な違いから、それぞれの導入メリット、オフィスタイプ別の選び方まで詳しく解説しました。
かつては「規模」だけで決まっていた電話システム選びも、2026年現在はテレワークの普及や、秒課金によるコスト最適化、スマートフォン内線化といった要素が加わり、より多角的な判断が求められています。
- 大規模・多拠点・高度な連携を求めるなら、柔軟なPBX
- 単一拠点・コスト・安定性を重視するなら、堅牢なビジネスフォン
- 場所を選ばない働き方・スピード導入なら、クラウドPBX
しかし、いざ導入を検討するとなると、「今の電話番号が引き継げるか」「既存のインターネット回線で品質は保てるか」など、技術的な不安も少なくありません。
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