テレアポで効果を出すために「トークスクリプトを練り直さなければ」「もっと多くの電話をかけてアポをとろう」と考えている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、実はそれよりもテレアポの時間帯を少しずらすだけで効果がまるっきり変わる場合もあることをご存じでしょうか？また、時間帯によっては失礼にあたってしまうこともあるため、注意が必要です。

今回は、テレアポで時間帯が重要視されている理由やテレアポに最適な時間帯、テレアポを成功させるために時間帯に関して意識すべきポイントなどについて紹介します。テレアポで高い効果を発揮したいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

テレアポで時間帯が重要な理由

テレアポを行う際には、適切な時間帯を選ぶことが重要です。なぜなら、時間帯の選択によって、電話がつながりやすくなったり、相手からの対応が円滑になったりすることがあるからです。さらに、適切な時間帯を選ぶことによって、コミュニケーションの効果を高めることも可能です。

例えば、朝の時間帯はゆったりとしていることも多く、相手もより注意深く聞いてくれる可能性があります。また、夕方の時間帯は疲れているかもしれませんが、仕事を終えてリラックスした状態であるため、ちょうど良いタイミングを狙えば電話に出てくれる場合もあります。

テレアポの時間帯を調整するだけで効果が出る場合もあるため、テレアポでは時間帯が重要です。

電話がつながりやすい時間帯

テレアポを行う際には、相手が電話に出やすい時間帯を選ぶことがポイントです。一般的には、午前中や夕方が電話がつながりやすい時間帯とされています。特に、朝の時間帯は仕事が始まってまだスイッチが入っていないことも多く、電話に出る余裕があることが多いです。また、昼休みや帰宅後の時間帯も相手が応答しやすい時間帯といわれています。

余裕をもって対応してもらえる時間帯

時間帯を考慮することで、相手に余裕を持って対応してもらえることもあります。午前中や夕方は、仕事の休憩時間や終業後の時間帯であり、相手がゆとりを持って電話に応じることができます。ただし、始業時間に定例会があるような企業の場合、忙しいことが予想されるため、定例会が終わると予想される始業時間から1～2時間程度経ったタイミングを狙うようにしましょう。

法人へのテレアポに最適な時間帯

まずは、法人へのテレアポを行う場合に最適な時間帯を紹介します。こちらのデータはScene Liveが行った「10,000コールの分析からわかった効率的にアポが取れる曜日と時間帯」という調査内容が元となっています。データも参照しつつ最適な時間を確認してみてください。

参照：10,000コールの分析からわかった効率的にアポが取れる曜日と時間帯

午前中

法人へのテレアポを行う際には、午前中が最適な時間帯とされています。通常、午前中は業務が始まってからすぐの時間帯であり、相手の担当者が比較的空いていることが多いです。また、午前中は集中力が高まっており、相手に対して効果的なアプローチができます。具体的な時間帯としては、午前9時から午前11時までの間がおすすめです。

この時間帯は、朝のスタート直後のため、相手の担当者もまだ他の業務に追われていない状態が多いです。そのため、より注意深く相手の話を聞き、効果的な提案を行うことができます。

昼間

昼間も法人へのテレアポに適した時間帯です。昼間は通常、会議や業務の合間の時間帯であり、相手の担当者が一時的に時間に余裕ができることがあります。この時間帯にかけることで、相手に十分な説明や提案を行うチャンスを得ることができます。具体的な時間帯としては、午後1時から午後3時までがおすすめです。

この時間帯は、昼食後の時間帯であり、相手がリフレッシュしているため、成約率も高くなりやすいです。

夕方

夕方も法人へのテレアポに適した時間帯です。多くの担当者は午後からの業務に入る前に、電話やメールの確認を行うことがあります。そのため、夕方にかけることで相手に直接話す機会を得やすくなります。

具体的な時間帯としては、午後5時から午後7時までがおすすめです。この時間帯は、仕事がある程度終わり、リラックスしている状態であり、相手が電話に対応しやすい状態となっています。ただし、業界の繁忙期によっては就業ぎりぎりまで仕事をしている場合があり、不信感を抱かれてしまう場合があるため、忙しそうだと感じるのであれば、その期間は避けることが重要です。

業種ごとの最適な時間帯

さらに、業種によって適した時間帯が異なることもあります。一部の業種では、午前中や夕方以外にも特定の時間帯が忙しいとされています。例えば、飲食業界では昼食時や夕食時に忙しくなることが多いです。事前に業種ごとの傾向を調査し、最適な時間帯を選ぶことが重要です。

また、営業時間や休業日にも注意が必要です。相手の業務スケジュールに合わせて、最適な時間帯を選択しましょう。

個人のテレアポに最適な時間帯

続いて、個人のテレアポに最適な時間帯についてみていきましょう。

会社勤務終了後

個人へのテレアポを行う際には、会社勤務終了後が最適な時間帯とされています。多くの人が仕事を終えてリラックスしている時間帯なので、電話に対する対応も良くなる場合があります。具体的な時間としては、午後6時以降がおすすめです。

ただし、会社勤務終了後の時間を狙う場合は、相手が仕事を終えて疲れている可能性もあるため、テレアポの目的や自分の熱意を簡潔かつ明確に伝えることが重要です。相手にとってメリットや関心事を示し、なぜ自分の電話に対応してもらいたいのかを説明しましょう。スムーズに対応することで、疲れていても電話の内容を聞いてくれる可能性があります。

また、個人への電話にはプライバシーの配慮が必要です。相手が忙しい場合や電話に出たくない場合には、無理に引き留めることなく、後日電話するようにしましょう。相手が断る場合には、その意思を尊重し、感謝の気持ちを伝えることも大切です。

夕方（15時頃）

夕方の時間帯も個人へのテレアポに適しています。仕事や学校から帰宅した後であり、まだ夕飯の準備や予定がない時間帯です。相手もリラックスしているため、ゆっくりと対応してもらえることが期待できます。具体的な時間としては、午後3時から4時ごろがおすすめです。

また、電話をかける前に直近の予定がないかを確認しましょう。予定がある場合には電話で魅力を伝えられたとしても、途中で切られてしまう場合があります。余裕がなさそうなら、別のタイミングで架電することが大切です。

テレアポでマナー違反になる時間帯

続いて、テレアポでマナー違反になる時間帯についてみていきましょう。この時間帯の架電は避けるべきです。

ランチタイム

テレアポを行う際には、相手の忙しい時間帯を避けることも重要です。特に、相手がランチを摂る時間帯は忙しいことが多いため、電話に出ることが難しいことがあります。具体的には、12時～1時頃は世間的にランチタイムとなっているため、電話を掛けないようにしましょう。

忙しい時間帯

また、相手が業務に追われている時間帯も避けるべきです。例えば、午前中のピーク時間や取引締め切り前など、相手が集中している時間帯は電話に対する余裕がないことがあります。そのため、テレアポを行う際には、相手のスケジュールを考慮し、余裕のある時間帯を選ぶことが重要です。

たとえば、IT系の会社の場合、打ち合わせなどで午後2～4時頃が忙しくなる場合があります。相手の忙しい時間帯が把握できているのであれば、その時間帯は避けることが重要です。

20時以降（法律で禁止）

なお、日本では20時以降にテレアポを行うことは特定商取引法で禁止されています。相手のプライバシーや休息を尊重し、時間帯を適切に選ぶことが大切です。営業時間外にどうしてもアポを取る必要があるならメールを送るなどの対処法をとるようにしましょう。

テレアポを成功させるために時間帯に関して意識すべきポイント

続いて、テレアポを成功させるために時間帯に関して意識すべきポイントを4つ紹介します。

業界の忙しい時間を把握する

各業界には忙しい時間帯が存在します。例えば、朝の出勤時間や昼休み後などは多くの人が忙しいです。しかし、夕方や週末などは比較的ゆったりとした時間帯となります。ほかにも、以下のように特定の業種においては忙しい時間があるため、注意が必要です。

一般企業の事務所	午前10時頃と14時～16時頃
不動産	9時～10時頃
診療所（医療）	朝8時頃と昼12時頃
飲食	午前11時前と14時～18時頃
工場	16時～17時頃
農業	11時～12時頃

事前に業界の特徴や傾向を把握し、相手が忙しい時間帯を避けることが重要です。相手が余裕を持って電話に応じることができれば、円滑なコミュニケーションが図れます。

閑散期を狙う

逆に、閑散期を狙うことも有効な戦略です。業務が落ち着いている時期に電話をかけることで、相手にじっくりと話を聞いてもらう機会を得ることができます。例えば、一般的には次のような時期が繁忙期といわれているため、その時期は避けるべきです。

• 不動産関係：2～3月
• 運送・引越し関係：2・3月
• 保険関係：2～3月
• 会計・税務関係：3月・9月
• フィットネス関係：6～8月
• ブライダル・ウエディング関係：4～5、10～11月

自分がかけられてもいい時間帯を考える

自分がテレアポを受ける立場に立って考えることも重要です。自身が電話に出やすい時間帯や忙しい時間帯を考え、それに合わせて相手に連絡することで、相手の協力を得やすくなります。たとえば、朝9時から11時までは通勤時間とされている会社も多いため、電話に出ることができないかもしれません。

一方で、昼休みや仕事終わりの時間帯には電話に出やすいかもしれないなど、相手の状況をもとにして考えることが大切です。

数よりも質が大切

最も重要なポイントは、数よりも質を重視することです。適切な時間帯を選ぶことは重要ですが、それ以上に相手とのコミュニケーションを大切にし、相手のニーズや要望に真摯に対応することが成功への鍵となります。例えば、テレアポ中に相手の話をよく聞き、質問をすることで相手の関心や課題を把握し、適切な提案を行うことができます。

担当者に連絡が取れない場合の対処法

最後に、担当者に連絡がつかない場合の対処法についてみていきます。以下の方法を試してみることで問題を解決する可能性があります。

1日に複数回電話をかけてみる

担当者に連絡が取れない場合は、1日に複数回電話をかけてみることが有効です。相手が忙しい時間帯や会議中で電話に出られなかった場合でも、別のタイミングで再度連絡を試みることでつながる可能性が高まります。例えば、朝、昼、夕方、夜、さらには夜遅くまで連絡を試みることで、相手に都合の良いタイミングで接触するチャンスが増えます。

つながりやすい時間帯を確認する

担当者に連絡が取れない場合は、つながりやすい時間帯を尋ねてみることも効果的です。相手が忙しい時間帯や都合の悪い時間帯を教えてもらうことで、より効果的な連絡方法を見つけることができます。

例えば、相手が朝の時間帯に電話に出やすいと教えてもらえれば、その時間帯に連絡を試みることで成功率が高まります。また、相手のスケジュールに合わせて連絡をすることで、より円滑なコミュニケーションが可能になるでしょう。

もし、相手のつながりやすい時間帯が把握できないのであれば、前述したように何度か電話をかけてみてつながる時間帯を探ることもあります。

まとめ

今回は、テレアポで時間帯が重要視されている理由やテレアポに最適な時間帯、テレアポを成功させるために時間帯に関して意識すべきポイントなどについて紹介しました。テレアポを行う際には、適切な時間帯を選ぶことが重要です。相手が電話に出やすく、対応が円滑に進むためには、時間帯の選択に注意しましょう。

また、業界や相手の状況に応じて最適な時間帯を選ぶことも大切です。今回ご紹介した内容も参考に、テレアポの時間帯についてもしっかりと考え、効果の出る時間帯を狙うことを心がけましょう。

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