テレアポの仕事を続けていると、「ずっと断られてきつい」「精神的な支障があって、辞めたいと考えている」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。実際、毎日同じ作業の繰り返しで、成果が出ないと上司から怒られる。そして、成果を求めてセールストークをすると電話先から嫌な思いをされるという板挟み状態になっていてきついと感じている方も多いのではないでしょうか。

今回は、テレアポの仕事がきついと言われる理由と、きつい時の対処法、きつくてもテレアポの仕事を辞めないメリットについてみていきます。テレアポの仕事がきつくてやめようと考えているけど、一歩踏みとどまりたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

テレアポがきついといわれる理由

まず、テレアポの仕事がきついといわれる理由について整理してみましょう。多くの方は以下のような悩みできついと感じているはずです。

• 毎日同じ仕事の繰り返し
• ノルマが設けられている
• 相手から断られることが多い
• 上司に怒られることがある

それぞれ詳しくみていきますので、一緒にどの問題できついと感じているのかを把握してみましょう。

毎日同じ仕事の繰り返し

テレアポの仕事は、毎日同じようなトークスクリプトを使って何度も何度も同じことを繰り返すことが求められます。そのため、成長を感じられず、モチベーションが下がり、退屈さを感じることもあるでしょう。

また、単純作業を続けることの生産性が低いと感じてしまい、仕事自体が辛いと感じることもあるかもしれません。

ノルマが設けられている

テレアポの仕事には、一定の成果を出すためのノルマが設けられています。このノルマを達成するために急いで電話をかけたり、無理なセールストークをしてお客様に怒られてしまうこともあるのではないでしょうか。

また、ノルマを達成しなければ成果報酬が出ず、一般的な給料よりも低くなってしまい、生活もままならないと悩む方も多いようです。そして、ノルマを達成できないと他の同僚・上司から「手を抜いている」と冷たい視線を送られることもあり、その部分で辛いと感じている方もいるかもしれません。

相手から断られることが多い

テレアポでは、相手から断られることが多いです。自分の商品やサービスに興味を持ってもらえない場合や、忙しいと断られる場合などお客様に振り回されることがあります。テレアポで成果を出すことが難しいことはわかっていても、ずっと相手から断り続けられることを喜ばしいと感じる人はいません。

精神的な負荷が少しずつ溜まっていき、「もう仕事をしたくない」と感じる方も多いのではないでしょうか。

上司に怒られることがある

テレアポの成果を上司にコントロールされていることもきついと感じる要因の1つです。ノルマを達成できなかったり、成果を出せなかったり、荷電対応でミスをした場合には、上司から怒られることがあります。

このプレッシャーに耐えきれなくなり、テレアポの仕事がきついと感じることもあるかもしれません。

テレアポがきついと感じたときの対処法

それでは、上記でご紹介したような理由でテレアポがきついと感じた場合、どのように対処すれば良いのでしょうか？ここでは、それぞれの課題の対処法についてみていきます。

相手に断られてきついとき

電話先の相手に断られたときにはまず、断られて当然だという姿勢で仕事に取り組むことが重要です。断られることを自分のせいにしてしまうと、精神的にどんどんきつくなっていってしまいます。マインドを入れ替えることは結構大変ですが、「所詮自分のことではない」と割り切ることで、解決につながる場合があります。

また、そのマインドができあがってもきついと感じるなら、トークスクリプトに問題がないかを確認してみましょう。具体的には、トークスクリプトの中で相手に断られる確率の高い部分を洗い出し、そこを修正していくことで、結果を良い方向に持っていける可能性が高まります。

また、断られた後には周囲の人々に助言やフィードバックを求めることも有効です。他の人の視点や経験を聞くことで、新たなアイデアや戦略を得ることができるかもしれません。周囲の人々とのコミュニケーションを大切にし、相互に学び合う関係を築くことで、仲間と共有できるため、テレアポの仕事で相手に断られてきつい問題を緩和できるはずです。

単純作業がきついとき

単純作業がきついと感じた場合は、全く別の相手に営業トークを行っていることを再確認してみましょう。全く同じ内容のトークをしているとしても、実際に対応している人は千差万別です。柔らかい性格の人から厳しい人までさまざまです。

人によってどんなトークが向いているのか、攻略法を考えるようなイメージでテレアポを行うと、単純作業のきつさに目を向けなくてすみます。また、作業中には適度な休憩を取り、リフレッシュすることも忘れずに行いましょう。たった5分の休憩だとしても、モチベーションや集中力の回復に大きな効果があります。

事実、国立衛生研究所が行った2021年の研究によれば、「目覚めた状態での休憩は新たなスキルを学ぶ行為と同じくらい重要な役割を果たします」と科学的なデータをもとに発言しています。

参照：A Rapid Form of Offline Consolidation in Skill Learning

ノルマが迫っていてきついとき

ノルマが迫ってきたと感じた場合は、まずは自分の作業スタイルや効率を見直してみてください。効果的な営業手法や時間管理のテクニックを取り入れることで、ノルマを達成しやすくなるかもしれません。

ノルマ達成のために努力すること自体がきついと感じる方もいるかもしれませんが、上司に怒られることよりもきついことでしょうか？少しずつでもスキルアップを目指して勉強することで、きつさは自ずとなくなっていくはずです。

精神的にきついとき

テレアポの仕事は精神的な負荷が大きい場合もあります。ストレスを感じたり、モチベーションが下がったりすることは自然なことです。そんなときは、自分の心身の健康を大切にし、適度な休息やリラックス方法を見つけましょう。

プライベートで旅行へ行ったり、仕事終わりに美味しいものを食べたりすることでリラックスできるケースもあるかもしれません。

アポが取れずきついとき

アポがなかなか取れないときは、自分のアプローチやコミュニケーションスキルを見直してみましょう。相手の興味を引くような提案やアプローチ方法を模索し、工夫してみることが重要です。具体的には、以下のような方法を試してみることが重要です。

• 電話のタイミングを見極める
• メールや手紙など、異なるコミュニケーション手段を試す
• 相手のニーズを理解する質問を投げかける
• 過去の成功事例を活用して信頼感を築く
• 定期的に連絡を取り続ける

これらの方法を駆使しながら、アポを取るためのアプローチを工夫してみることで、アポが取れない問題を解消できるかもしれません。

テレアポがきつくてもやめないほうが良い人の特徴

とはいえ、テレアポの仕事がきつくて仕事自体を辞めたいと考える人もいらっしゃるかもしれません。ここでは、テレアポの仕事がきつくても辞めない方が良い人の特徴を5つ紹介します。

コミュニケーション力を身に着けたい人

テレアポの仕事は、相手とのコミュニケーションが欠かせません。そのため、コミュニケーション力を身に着けたいと思っている人には、テレアポの経験は非常に有益です。もちろん、精神的な負荷はかかりますが、少し負荷のある状態で仕事を続けることによって、成長速度は大きく向上していくでしょう。

今の報酬に満足している人

テレアポの仕事は、成果に応じて報酬が変動することがあります。報酬が一定ではないため、現在の報酬に満足している人にとっては、テレアポの仕事を続けるメリットがあります。

また、テレアポの仕事は他の仕事と比較しても給料が高めに設定されているため、特に他の業界へ行きたいという希望がない場合は、現状維持をした方が良いでしょう。

単純作業が苦しくない人

テレアポの仕事は、単純な作業が多いですが、単純作業が苦しくない人にとっては、比較的適していると言えます。単純な作業をこなしながら、クライアントとのコミュニケーションを円滑に行い、効果的なテレアポを行うことができます。

仕事の進め方に不満を抱えていないのであれば、きつさはいつか改善できるはずですので、諦めず続けた方が良いでしょう。自身の成長やキャリアの発展にもつながる素晴らしい機会ですので、前向きに取り組んでください。

怒られても自分を保ってられる人

テレアポの仕事では、上司やクライアントからの指摘や怒りの声を受けることがありますが、怒られても冷静に対応し、自分を保つことができる人にとっては、テレアポの仕事は継続する価値があります。

自己管理能力やストレス耐性、コミュニケーションスキルなどが求められます。また、問題解決能力や柔軟性も重要です。怒られたり指摘されたりした際に、素早く対応し、改善策を提案することが求められます。テレアポの仕事は、自己成長の機会でもあります。

少しずつ成長することが好きな人

テレアポの仕事は、成果によって報酬や評価が変動します。そのため、少しずつ成長していくことが好きな人にとっては、テレアポの仕事はやりがいを感じられる場です。また、現在の職場がきついと感じている場合は、他のテレアポの会社に就職することも可能です。新しい職場での経験や環境の変化により、さらなる成長や達成感を得ることができるでしょう。

さらに、異なる業界や製品に携わることで、幅広い知識やスキルを磨くこともできます。自分自身の成長やキャリアの発展を追求するために、他のテレアポの会社への就職を検討することも重要です。

テレアポの仕事がきつくても続けることで得られるメリット

次に、テレアポの仕事がきつくても続けることで得られるメリットを4つ紹介します。

営業力が身につく

テレアポの仕事を続けることで、営業力が身につきます。相手とのコミュニケーションや説得力を高めることで、営業スキルを向上させることができます。この能力はテレアポ以外の仕事でも使えますし、多くの業界で重宝される能力です。営業やマーケターへの転身などを狙っている方は、テレアポの仕事を続けた方が良いでしょう。

コミュニケーション能力が身につく

テレアポの仕事では、相手とのコミュニケーションが欠かせません。継続してテレアポの仕事を行うことで、コミュニケーション能力を高めることができます。より実践的なコミュニケーション能力を身につけたいと考えている方は、テレアポの仕事を続けるべきでしょう。

成果次第で報酬UPが期待できる

テレアポの仕事では、成果に応じて報酬が変動します。継続して成果を出し続けることで、報酬UPの可能性も高まります。また、報酬が増えることでモチベーションも向上し、より一層の成果を得ることが可能です。できる限り高い給料を目指したい方は、テレアポの仕事を継続することをおすすめします。

少し休めばメンタルが回復する

テレアポの仕事は精神的な負荷が大きいですが、少し休むことでメンタルが回復する体質を身につけられる場合があります。リフレッシュするための休息を取り入れることで、継続して仕事を行うことができます。さらに、メンタルが回復することでクオリティの高い仕事を提供できる可能性もあります。

テレアポにかぎらず、どんな仕事でもストレスの感じやすさを低減できることは大切な能力となります。

まとめ

今回は、テレアポの仕事がきついと言われる理由と、きつい時の対処法、きつくてもテレアポの仕事を辞めないメリットについてみていきました。テレアポの仕事はきついと感じることもありますが、適切な対処法や向き合い方を持つことで乗り越えることができます。また、継続してテレアポの仕事を行うことで得られるメリットもあります。

自身の目標やキャリアプランに合わせて、テレアポの仕事を続けるかどうかを考えてみてください。また、 テレアポがきつい場合には今の職場があっていないことも考えられます。同じ業界でも職場を変えるだけで辛さが低減できる場合もあるでしょう。