法人様なら知識は必須!意外に知らない「電話回線」 - 株式会社ドリームソリューション

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2017/06/13

固定電話について全般

法人様なら知識は必須!意外に知らない「電話回線」

「電話回線」と聞くと何をイメージされますか?

最近は携帯電話の普及もあり、個人宅への固定電話回線を引かないケースも増えましたので、あまりピンと来ない方も多いかもしれません。

電話というものが発明されてからすでに100年以上もの時間が経過しており、その進化の過程で様々な電話回線の種類やサービスが発生しました。

携帯電話も、もちろん数多くの電話の種類のひとつです。

法人、企業が知るべき固定電話の回線について

電話の進化はビジネスの進化と切っても切り離せません。

今回は現在の固定電話の種類や構成について少しまとめさせていただきます。企業、法人のご担当者様には特に知っておいて頂きたい情報です。

【個人電話と法人電話の考え方の大きな違い】

個人向けの電話は、固定電話から携帯電話、一家に1台から一人1台へと変わりつつあります。

法人向けの電話は逆に、電話料金のコスト(経費)を抑えつつ、また企業というひとつの集合体という側面がありますので「1つの電話番号を全員がとれるようにする」必要があるため、固定電話回線が必須となります。

ただ、一口に電話回線といってもいろんな種類があり、環境により適切な回線を選定する必要が出てきます。

そしてその選定は

  1. 電話回線の種類
  2. 電話回線の構成
  3. 電話端末の種類

の3つを確認する必要があります。

【1. 電話回線の種類について】

電話回線の種類は、主に以下の4つに分けられます。

(1) アナログ回線

ひとつの電話線で1人通話ができるものです。一般の家庭に広く普及しています。

企業では、電話とは別にFAX用に一本引かれていることが多いです。

(2) ISDN64回線

ひとつの電話線で2人通話ができ、番号追加サービスなどのオプションも揃っているため、企業様では一番多く利用されている回線ではないでしょうか。

一般的には、利用にはターミナルアダプター(TA)という機器が必要です。

(3) ISDN1500回線

アナログ回線とISDN64回線がメタル線(銅線)を使うのに対して、光ファイバーを用いて、1回線で23人分の通話を可能にします。

一般的には、ご利用にはPBX (交換機)や専用のコールシステム(CTI)を組み合わせて利用します。

▼CTIについてはこちらをご覧ください

簡易格安CTI | ドリームソリューション

(4) IP電話

上記の3つとは異なりインターネット回線を利用する電話サービスで、IP電話の中でもさらに様々な種類に細分化されています。

IP電話は電話の歴史の中では最も新しいもので、今後もさまざまな技術との連携が期待される電話サービスです。

▼IP電話についてはこちらをご覧ください

IP電話サービス | ドリームソリューション

ただし、現時点でいうと上記の3つに比べると音質や安定性については、少し劣ってしまうという問題があります。

  • 大規模なテレアポで必要
  • しかしシステムを絶対に止めたくない

という場合は、障害時の対策も考慮の上でご利用いただく必要があります。

【2. 電話回線の構成について】

(1) 単独

構成の中では一番シンプルな構成です。1回線につき1番号が割り振られます。

例えば、電話、FAXで1番号づつ、同時通話も各々1chでいいということであれば、物理的には単独で2本アナログ回線を引けばよい、となります。

※コストを無視するとアナログ×2本ですが、実際にはISDN64を1本、という形をとるのが一般的です。

(2) 代表組

一般的に複数の回線を引いた際、1回線1番号が割り当てられますが、複数の番号を1つの番号に統一できます。

主に1番号の同時通話数を増やしたい場合に利用します。

例えば「同じ電話番号で同時に10chの発信着信をとりたい」のであれば

  • アナログ×10本で代表組
  • またはISDN64×5本で代表組

といった構成を電話会社に依頼することで実現ができます。

ISDN1500やIP電話にはこの代表組という概念がないのですが、はじめから代表組(グループ化)がされているようなイメージです。

(3) 代表ダイヤルイン

代表組と同じように、回線を統一、同時通話数を増やしたりすることができます。

しかし違いとしては、さらに1番号だけではなく、複数の番号での発信着信の制御ができる機能です。

例えば、一度統一した番号をまた小分けにして利用できるなど、汎用性のあるサービスですので、法人利用での利便性は非常に高いです。

主にビジネスフォンをご利用の場合に、この構成をとることが多いです。

【3. 電話端末について】

(1) 家庭用電話機

家電量販店においてある、ごく一般的な電話機です。価格も安く、単純な発信着信のみ(例えばテレアポするだけ)であれば十分なものです。

ナンバーディスプレイもオプションがあれば適用され、電話帳登録等もできる機種も多いです。

(2) 多機能電話機

いわゆるビジネスフォンです。内線を回したり、番号を使い分けたいときに利用します。

▼詳細は前回のコラムを参照ください

要確認!ビジネスフォンご利用状況の最適化チェック

(3) ソフトフォン

パソコンやスマートフォンなどにインストールして電話をするソフトですが、これは基本的にIP電話専用でご利用する形になります。

スマートフォンに専用のアプリを入れておけば、例えば

  • 会社にかかってきた電話がスマホに着信される
  • 発信も会社の電話番号のままで相手に通知される

というようなご利用方法が可能ですので、今後の電話技術という意味では一番便利になりそうな端末です。

ただし、どうしても音質レベルが環境に依存する(ご利用のインターネット環境やPC端末、ご利用のインカム等々)ため、現時点では導入前に動作・品質テストが必須であると弊社としては考えております。

ですので、弊社がIP電話のご依頼を頂いた場合は、導入ご希望の企業様にはまずデモのお試しを推奨しております。


以上3つの項目のポイントを上げさせていただきました。

少々複雑に感じる点もあったかもしれませんので、分からないことなどがありましたらお気軽にお問い合わせ下さい。

また、弊社では簡単なヒアリング(どのようにしたいのか)をお聞かせいただければ、適切な環境ご提案かつコスト削減できる仕組みでの詳細ご提案をさせていただいております。

ご移転計画、増設等でのお悩みがありましたら、どうぞお気軽にご連絡下さいませ。

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