テレアポは、営業では欠かせない役割となっています。最初のうちは新しいことで不安でしたが、業務に慣れていくうち、ある程度仕事ができるようになってきました。しかし、そのくらいのタイミングで訪れるのがメンタルの不調です。テレアポの仕事をずっと続けている人の多くが精神的に病んでしまい、「どうすればいいのかわからない」と不安を感じてしまうものです。

今回は、テレアポでメンタルを病んでしまう理由や、メンタルを維持するコツ、やめたいときの対処法などについて紹介します。テレアポの仕事でメンタルがやられてしまいそうな方は、ぜひ参考にしてみてください。

テレアポでメンタルを病んでしまう理由とは？

実のところ、テレアポでメンタルを病んでしまう人は非常に多いです。なぜテレアポの仕事は、メンタルを病んでしまう人が多いのでしょうか。まずは、メンタルを病んでしまう理由について見ていきましょう。

ノルマがきつい

テレアポの仕事では、「1日〇件のアポイントを取る」といったように、ノルマが非常にきつく、心を病んでしまうことがあります。また、毎日一定数の電話をかけなければならず、そのプレッシャーにメンタルが疲弊してしまうこともあるでしょう。

そして、ノルマを達成できないと、上司に怒られたり目標を達成しない自分に嫌気がさして辛いと感じる方も多いです。

話を聞いてもらえないことが多い

テレアポでは、相手が忙しかったり、興味がなかったりすることで話を聞いてもらえないことが多いです。このような状況が数百件と続くと、やる気や自信が低下し、メンタルを病んでしまうことがあります。

また、電話に出た人も「テレアポが来て嫌なんだろうなぁ」と考えすぎてしまうことで、メンタルをやられてしまうケースも多いです。

断られてしまう

テレアポでは、断られることがつきものです。相手に商品やサービスへの興味がない場合や、既に他社の商品を利用している場合など、さまざまな理由で断られることがあります。この繰り返しで、メンタルに負担がかかることもあります。

また、テレアポで話す内容もほぼ毎日同じであり、毎回同じ文言で断られたときには、「また次も断られるんじゃないか」と不安を感じてしまうこともあります。

相手の顔が見えず緊張してしまう

テレアポでは相手の顔が見えず、電話の声だけでコミュニケーションを取る必要があります。このような状況で緊張してしまうこともあり、メンタルが病んでしまうことがあります。

また、相手の顔が見えないため、本当はテレアポに対応したくないと思っているのではないかと感じてしまい、仕事をするのが辛くなるケースもあるでしょう。

クレームに対応するのがきつい

テレアポでは、時にはクレームに対応する必要がでてきます。クレーム処理は精神的に負担が大きい作業であり、メンタルを病んでしまう要因となることがあります。

また、忙しい時間に着いたクレームが入ってくることによって、他の電話を取ることが難しくなり、結果としてノルマを達成できないこともあるでしょう。この悪循環に嫌気が差してしまう方も多いです。

単純作業でモチベーションが維持できない

テレアポの仕事は、単純な作業を繰り返すことが多いため、モチベーションを維持することが難しいです。同じような内容を繰り返すことで、メンタルの疲労がたまり、病んでしまうことがあります。

また、話す内容を変えないことが大切とマニュアルに記載されていることも多く、そういった場合、どんどん仕事は自動化されていきます。「生産性のない時間だ」と感じてしまい、仕事を辞めたいと感じることもあるでしょう。

上司からのパワハラがある

テレアポの仕事では、上司からのパワーハラスメントに悩まされることもあります。パフォーマンスや成果に対する過度なプレッシャーや、適切なサポートが得られない状況で働くことで、メンタルに不調をきたしてしまうこともあります。

特に、根性論で話してくる上司にはメンタルの不調がどれほど厳しいものなのかが伝わらず、辞めたいと感じることもあるかもしれません。

テレアポでメンタルを維持するコツ

ここまで、テレアポでメンタルに支障をきたす理由について見ていきましたが、コツを押さえることで、メンタルを維持することができます。ここでは、メンタルを維持するコツを3つみていきましょう。

ストレス発散の方法を知る

テレアポの仕事はストレスがたまりやすいものです。そのため、ストレスを溜め込まずに解消するために、自分に合ったストレス発散の方法を見つけることが重要です。

例えば、運動や趣味に時間を使ったり、自分自身をリラックスさせたりすることが大切です。特に、精神的な疲労がある場合には肉体的な疲労を感じる趣味を見つけることで、精神的な負担を減らすことが可能です。

断られることを当たり前と感じる

テレアポでは断られることが日常茶飯事です。そのため、断られることを当たり前と受け止め、自分自身を守るための心の準備をすることが必要です。

断られても気にせず次に進むことができれば、メンタルを保つことができます。「絶対アポイントを取ってやる」と言う気持ちで仕事に取り組むと、取れなかった時に絶望感を抱いてしまいます。「たまたまアポイントがもらえたらいいな」という気持ちで仕事に取り組むことで、断られた時のダメージを大幅に削減できるはずです。

アポ獲得率を高めるために勉強する

テレアポの仕事では、アポを獲得することが重要です。アポ獲得率を高めるために、営業のテクニックやコミュニケーションスキルを向上させるための勉強が必要です。

テレアポの仕事でしか役に立たないと感じてしまいがちですが、アポイントの獲得率向上のための勉強は、営業の仕事にも役立たせることができます。自分のスキルを高めることで、自信を持ち、メンタルを保ちましょう。

テレアポがつらくて辞めたい時の対処法

上記のコツを踏まえてもテレアポが辛くて辞めたい場合には、以下のような対処法を試してみてください。ここでは、主な4つの対処法をご紹介します。

自分に向いている仕事に就く

テレアポがつらくて辞めたいと感じる場合、自分に向いている仕事を探すことを検討してみてください。自分の興味や能力に合った仕事を見つけることで、より充実した職業生活を送ることができます。

もちろん、全く異なる業種の仕事でも問題ありません。テレアポの仕事で耐えてきた経験をアピールすることで、忍耐力がある人材だと感じてもらえるでしょう。

コールセンターへ転職してみる

もしテレアポがつらいと感じる場合、コールセンターの仕事に転職してみることも1つの選択肢です。コールセンターの業務はテレアポとは異なる場合があり、例えば、機器の操作方法がわからないユーザに対して、操作方法をレクチャーする仕事があります。

こういった仕事は、営業をかけて相手に嫌がられるのではなく、困っている方を助ける仕事ですので、やりがいを感じられることもあるでしょう。

カウンセリングを受けてみる

テレアポがつらくて辞めたいと感じる場合、カウンセリングを受けることも考えてみてください。専門のカウンセラーに相談することで、自分の気持ちや状況を整理し、適切な対処法を見つけることができるかもしれません。

カウンセリングを受けに行くことに対して抵抗がある方もいるかもしれませんが、精神的な問題を薬を使って解決してくれることがあります。また、ストレスとの向き合い方について的確なアドバイスをもらえることもあるため、一度通ってみることをおすすめします。

友人や家族との時間を大切にする

テレアポの仕事がつらいと感じる場合、友人や家族との時間を大切にすることも大切です。仕事以外の充実した時間を過ごすことで、メンタルをリフレッシュさせることができます。

テレアポの仕事は、目の前にいる相手が誰かわからないため、コミュニケーションをとっている実感がわかなくなってしまうこともあります。友人や家族など対面で話せる人との時間を大切にすることで、少しずつ心が落ち着くこともあるはずです。

テレアポでメンタルがつらくても仕事を続けるメリット

「テレアポでメンタルがつらいけど、仕事を辞めたくない…」とお考えの方は、テレアポの仕事を続けるメリットに目を向けてみましょう。ここでは、テレアポの主なメリットを4つ紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

営業力が身につく

テレアポの仕事では、営業力を養うことができます。相手を説得するためのコミュニケーションスキルや交渉力を身につけることができるため、将来的なキャリアアップにつながる可能性があります。

特に、テレアポは相手の顔が見えない状態で商品を売る技術が必要な職業です。この技術を営業に活かしてほしいと感じる企業も多いです。そのため、一定の技術が身に付くまで仕事を続けることで、あなたの新たなキャリアパスを見つける助けになります。

給料が高めに設定されている

テレアポの仕事は、ほかの仕事と比較して給料が高い傾向にあります。また、企業によっては成果報酬を設けている場合もあり、頑張り次第で収入を増やすことが可能です。

もちろん、給料だけが仕事を選ぶ基準ではありませんが、仕事をし生活する上では給料はとても重要な指標です。現在の給料に満足しているのなら、その場にとどまってみることをおすすめします。もう少し仕事に慣れてくると、「こんなに簡単なのに高い給料もらえて幸せ」と感じるようになるかもしれません。

キャリアアップが狙える

テレアポの仕事は、営業の経験や成績によってキャリアアップの機会が与えられることがあります。優れた成績を収めることで、管理職や営業リーダーなどのポジションに昇進することが可能です。

また、テレアポの仕事を行いながら他のスキルを身に付けることでその業界に入れる可能性が高まります。例えば、Webデザイナーやライターなどのクリエイティブ職は、人とコミュニケーションを取ることが重要ですが、その部分をカバーしているテレアポ出身の方は強くなります。

長年働くとリモートワークも視野に入る

現在出社でテレアポの仕事をしている人も、経験を積んで長年働くと、リモートワークの機会も得られるかもしれません。また、成績や実績によってテレワークを認めてくれる会社もあります。つまり、頑張りによって自分の働き方や環境を選択することができる職場だということです。

まとめ

今回は、テレアポの仕事でメンタルを病んでしまう原因や対処法、コツなどについて紹介しました。テレアポの仕事はメンタルが病んでしまう要因がいくつか存在しますが、上手にメンタルを維持するコツを身につけることができれば、充実した生活を送ることができます。また、つらいと感じる場合は、自身に合った対処法や選択肢を考えることも重要です。テレアポの仕事にはメリットもあり、キャリアアップや高収入などの魅力もあります。自身の目標や状況に合わせて、適切な判断を行いましょう。